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東海道中膝栗毛 6日目 ~宿屋仇~ [講談]

昨日の打ち上げの話。
すごく楽しい時間であった。
楽しかったのは覚えいるのだが、何を喋ったのかあんまり覚えていない。

大阪に行くつもりだったが、もう少し面白い場面があるので、ちょっとお話を戻す。

弥次さん喜多さんが丹波街道を歩いていると、
子供釣りをしている。ヤマメが釣れる。
弥次喜多は釣り竿がないので川をせき止めて魚を捕まえようとする。
すると、下の村から百姓60人が竹槍をもって上がってきた。
川の水が止まったら大変なことになるのだ。
逃げる両人。

馬方が馬に乗って行けという。
一匹しかないので、弥次さんが乗る。
「喜多さんや。年寄りに花を持たせるんだ」
ところが、この馬は右の後ろ脚だけが長い。
ヒョコタンヒョコタンと歩くので、馬上の弥次さん大いに揺れる。
「馬から落ちたら馬方の首を切るぞ」
馬方は、
「ちょっとお待ちを」
どこかへ消える。戻って来た時には、腰に刀をさしている。
「簡単に首はやれねえ。その時は果たし合いだ」
驚いた弥次さん、
「物騒だな。喜多さん、馬から降りるからお前が乗ってくれ」
「いやいや。年寄りには花を持たせなきゃあ」

茶店に入った馬方。
「忘れ物の刀を届けに来ました」
弥次さん、
「なんだ。忘れ物だったのか」
「お前さんが切るといった時に、忘れ物があったのを思い出したのだ」

茶店で酒を飲む馬方。
やがて出発。

平たんな道で馬は揺れなくなったが、馬方が酔っ払っている。今にも倒れそう。
馬方は、
「ちょっとお待ちを」
草むらの中に入って眠った。
いつまでも戻ってこない。
仕方がないから、宿まで歩いて行く。

宿は相部屋。
旅の僧侶が部屋にいる。三人で話。大いに盛り上がる。
湯からあがって、座り相撲。部屋の中でドッスンバッタン。
夜中過ぎても騒いでいる。
隣の部屋からパンパンと手を叩く音。
主が部屋に行くと、侍。侍が言うには、
「隣の僧侶は盗賊。夜中に捕まえるからそのつもりで。他の部屋には迷惑かけないが、二人の旅人には内緒で伝えてくれ。部屋を変えると僧侶が怪しむ。そのままで」
主は困った。
ソッと弥次喜多を呼び出して話をする。
二人は驚いた。
部屋に帰ると、騒ぐどころではない。
すぐに布団を敷いて中にもぐる。
しかし、気が気で眠ることが出来ない。
宿はシーンと静まり返る。
翌朝。侍が手を叩いて主を呼び出す。
「宿賃を払って出立するから」
「それよりも盗賊はどうなりました」
「あれは嘘じゃ。お陰で静かになった。ゆっくりと眠ることができた」
隣でこれを聞いた弥次喜多は驚いた。
「昨日は一睡も出来なかった」

両人、船に乗って大阪へ。
八軒家へ到着。
南へ歩いて、長町七丁目。河内屋という宿へ泊まる。
盲目の按摩が揉ませてくれと部屋にやってくる。
二人は、
「俺たちが揉んでやろうか」
「ああ、江戸の方ですね。殿方は江戸の方がよろしゅうございます」
「俺たちの年を当てたら揉ませてやる」
年を見事に当てる按摩。そらそうだ。実は目が見えているのだから。

翌日、案内を連れて、上方見物。
天神橋で坐摩神社の富くじを拾う。
境内に行くと、一番百両が当たっている。
金は翌日受け取ることに。

続きは明日。

打ち上げは焼肉「空」。
鶴橋に来たら、一度は焼肉に行きたい。



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